“World Youth Meeting support the Sustainable Development Goals”.

参加校の国のコロナ下における現状について (2020)
フィリピンでは8月5日までにコロナウイルス感染者の数は10万を超え、死者は2104人まで報告されているようだ。3日からすでに政府がマニラ首都圏と近隣州での外出、移動制限を再び厳格化し始めた。フィリピン航空などの航空会社はマニラ発着の国内線をすべて運休するという発表があった。当然、国際線の運行拒否は継続している。マレーシアでは8月5日現在までにコロナウイルス感染者は9001人、死者は125人と報告されている。マレーシアの保険省はコロナ患者の濃厚接触者の追跡が非常に難しくなっているようだ。そこでコロナ感染症対策のアプリを導入し、記録が取れるように慎んでいる状況である。
社会の中にある不公正とそれに向き合う人々(2025)
現在の世界には、経済格差、ジェンダー差別、教育機会の不均等といった構造的な不公正が依然として存在している。しかし、それらの問題に対し、声を上げ、変革を求める市民の動きも活発化している。特に若い世代が、自分たちの身近な不公正に気づき、署名活動やボランティアを通じて社会参加を試みる姿は、民主主義が単なる制度ではなく、行動によって育まれるものであることを示している。公正な社会の実現には、一人ひとりが「他者の立場に目を向ける視点」を持つことが不可欠である。
このような問題を解決していくのはまだまだ難しいがWYMを機会に一度真剣に向き合って考えていくことが重要になる。
日本と他国の制度や価値観の違いから見る民主主義(2025)
日本社会は、秩序や協調を重視する傾向が強く、画一的な価値観が正しいとされやすい。一方でアメリカや北欧諸国では、個人の意見や多様性を尊重する姿勢が制度の中に組み込まれており、教育や政治の場でも自由な議論が保証されている。これらの違いは、民主主義の一元的な形ではなく、それぞれの文化や歴史に応じた多様な実践があることを示している。重要なのは、どの制度が優れているかを比較することではなく、自らの社会の中で平和と公正をいかに実現するかを問い続ける姿勢である。